千葉駅舎と駅ビルの大規模リニューアルに続き、現在、駅前の業務・商業エリアにおいては、新しい複合ビルの建設計画が進捗しています。これを契機として千葉市では、前述した『千葉駅周辺の活性化グランドデザイン』を軸に、「50年先の未来をイメージして、概ね20年先の将来像」を描き、市民、まちづくり団体、大学、そして企業や経済団体などとグランドデザインを共有し、相互の連携・協働が始まりました。
▼千葉駅周辺の活性化グランドデザイン(千葉市)
https://www.city.chiba.jp/toshi/toshi/toshinseibi/granddesign-sakutei.html
その皮切りとして来年(2020年)、千葉駅西口(B工区)に総合病院、商業施設、住居、更には公園などの機能を備えた3棟の再開発ビルが誕生します。この再開発ビルと2013年に竣工した西口(A工区)の再開発ビルWESTRIO(ウェストリオ)、そして千葉駅がペデストリアンデッキ(立体歩道)で繋がることにより、西口エリアの歩行環境及び回遊性の向上を図る計画となっています。
さらに、2022年には、東口駅前の民間ビル3棟が建て替えられて、1棟に集約された大型複合ビルが竣工予定。各々の施設が隣接する、新町・新田町エリア(西口)、富士見エリア(東口)の街並みと人の流れが大きく変わり、活性化することが期待されています。
千葉駅周辺には、複数の商店街が形成されており、加えて、全く異なる業態の中小企業が数多くオフィスを構えています。このエリアを活性化させて回遊性を高めてゆくためには、それぞれの特色を活かしたまちづくり(再開発)が肝心です。これについて千葉市経済農政局経済部は次のように話します。
「千葉市はポテンシャルの高いビジネスエリアです。ところがこれまではそれを存分に発揮しきれていませんでした。そうした意味では、千葉駅の大リニューアルに始まり、西口駅前、さらには東口駅前の再開発と、"新生・千葉市"に向けて、着々と進んでいるところです。手応えを得るのはこれからです」。