江戸時代から商業や文化の中心地として栄えてきた中央区。近年は集中的な再開発と新築オフィスビルの建設により「日本一洗練されたビジネスエリア」へと変遷を遂げています。その交流起点となる東京駅には、JR各線と地下鉄丸の内線が乗り入れ(全13路線)、徒歩圏には日本橋駅、京橋駅などが所在。都内主要エリアへのアクセスも快適です。中央区は金融関連企業の集積地として知られていますが、昨今はその他の業種も幅広くオフィスを構えるようになりました。立地による企業のブランディング力も高く、大手企業はもちろん、ベンチャーにも人気の好立地です。ハイソな雰囲気やブランディングを意識する企業にとっては、中央区でオフィスを探すのは良い選択になるはずです。
歴史ある建築物(現役オフィス)を維持しつつ、現代的なビジネスエリアとしての機能を高めるために官民一体の大規模再開発プロジェクトがおこなわれている日本橋エリア。COREDO日本橋、日本橋高島屋S.C、日本橋三井タワーなどの新しいオフィスビルや商業施設が建設され地域全体の魅力が向上しました。
これにより、「レトロで重厚感がありロンドンに似ている」といったオールドファッションなイメージを刷新。多くの先進企業がオフィスを構えるようになり、ビジネスエリアとしてのプレステージを一層高めています。また、新たに建設されたほとんどのオフィスビルには環境に配慮した設計が取り入れられ、AIを活用したエネルギーマネジメントシステムなど省エネ率の高いビルや緑地の整備が進められクリーンで持続可能な街づくりが進められています。
中央区が策定した「日本橋川沿いエリアのまちづくりビジョン」によれば、「周辺5地区が連携して、国際金融やその他の業務拠点、日本橋の水辺景観と歩行者ネットワークの整備など、日本橋川沿いのまちづくりに取り組む」としており、広域なエリアが最先端の都市機能を享受して、これまで以上に活気あるエリアに生まれ変わるはずです。今後も新しい再開発が続いていく日本橋エリアからしばらく目が離せません。
東京駅西側の丸の内エリアとの比較において八重洲エリアの特長は、規模の大小を問わずさまざまな業種・職種の企業が集まるオフィス街であること。また、八重洲地下街や大丸東京店の存在感が大きく、飲食やショッピングもカジュアルに楽しめるオフィス街といった違いがあります。
そうした一方、国際戦略総合特区制度のもと「アジアヘッドクォーター特区」にも指定されており、外国企業誘致の受け皿となる先端的なオフィスビル建設がおこなわれています。
2024年11月に竣工したTODAビル(TODA BUILDING)は、地上28階、地下3階、高さ約165mの超高層複合ビルで、オフィスフロアは8階から27階まで。ビル全体が環境に配慮した設計となっており、エネルギー効率と高い耐震性能(コアウォール免震構造)を備えた安全性の高いビルとして評価されています。さらにこのビルは「アートとビジネスが交錯する場所」をコンセプトに設計されており、1階から6階までは、ミュージアム、ホール、ギャラリー、ショップなどのアートフロアとなっており、芸術文化の発信拠点としても機能しています。
また、将来的に京橋の更なる活性化の鍵になると目されているのが「京橋三丁目東地区再開発事業」です。地上35階、地下4階、高さ約180mの超高層複合ビルが建設され、オフィス、商業施設、ホテルのほか、京橋エリアのアート文化を支える施設が入居。2026年度に着工し2030年度の竣工が予定されています。
外堀通りから八重洲通りにかけて地下に広がる「八重洲地下街」は、飲食店、ファッション、生活雑貨など約180もの店舗が集まる都内最大規模の地下商店街です。銀座、日本橋、神田、有楽町各方面に20の出入口が設けられ、東京駅グランルーフ、グラントウキョウ・サウスタワー(ノースタワー)、八重洲口会館ビル、八重洲ダイビル、スターツ八重洲中央ビルなど約10のビルと接続しています。
日常的にヤエチカを利用するのはビジネスパーソンが中心で、昔から「ここに来ればサラリーマンは、頭の先から足の先までなんでも揃うし、お腹も満たせる」と言われてきました。ところが昨今は観光化の波が押し寄せています。ヤエチカを運営する八重洲地下街株式会社によると、八重洲地下街が大切にしているのは「時代の変化には敏感でありつつも、あまり変え過ぎないこと」なのだとか。時代のニーズに応えながらも、決して洗練されすぎることなく66年もの間多くの人たちに親しまれてきたヤエチカは、今日もたくさんの人々で賑わっています。