ビジネスに役立つチカラを養う上で必要な「3つのS」。前回お話しした第一のSである「Skill(技)」に引き続き、2番目のSは「Sense(感)」、いわゆる、小さな変化を敏感に察知して「感じる力・感じさせる力」を持つことの大切さについてお話ししたいと思います。
私たちの毎日は、これといった驚きや未知との遭遇でもない限り、平凡に流れていき、無意識のうちに予定をこなすだけの日常になりがちです。同じことが同じように繰り返されると、驚きや変化は無意識の中に埋もれてしまい、その価値を失ってしまいます。
しかし、一つひとつの「ちょっとした事象」を注意深く観察してみると、思いの他そこに、新しい発見や思わぬ感動が潜んでいることが少なくありません。ただそれを察知するには訓練が必要です。毎日を漫然と過ごしていただけでは「ちょっとした事象」を見過ごしてしまいます。
大事なことは、日々五感を尖らせて変化に敏感になる習慣を身につけること。その習慣が身につけば、日常の中で「これってどうだろう?」とか「こんなことがあったんだ!」といった疑問や感動が次々生まれ、それらをビジネスに役立つアイディアに変えていくこともできるようになります。