その「気づき」を感じるには「子供心」が大切と言われます。ただ、大人になった今となっては、凡庸に日々を送っていたのでは気づきを得ることはできません。繰り返しこのコラムでもお話ししてきたように、世の中のあらゆる事象に敏感になって、アンテナにひっかかる事象と巡り合ったなら、半ば無邪気とも思える姿勢(子供心)で、それを手の内にする努力(習慣)が欠かせません。すなわち Skill を活かす Sense とは、日常的な経験を積んでいくこと以外に身に付ける方法はないのです。
もちろん年齢を重ねれば、黙っていても経験を積むことになります。その経験が今、目の前にあることやモノに対する評価基準をつくっていき、判断の尺度にもなります。しかしながら、ただ漠然と歳を重ねているだけでは、ビジネスシーンの今を捉える Sense のブラッシュアップにはなりません。また当然ながら、そうしたところからは顧客を満足させる「提案」は生まれないでしょう。