
ビジネスパーソンには実にさまざまなタイプの人がいます。そのタイプとは、年齢の差やキャリアの差ではなく、その人なりの"こだわり"が、話し方や振る舞いに反映されて、「あ、この人はちょっと違うな」という印象の違いとなって表れるものです。
それは「個性」という言葉で片付けられるものではなく、あらためて「この人は違う」と感じさせる人というのは、人間的な奥行きの深さや、あるはい、凄みのようなものを感じさせるものです。
たとえば、スマートフォンも持っていないし、パソコンを扱う知識もどこか怪しげ。今をときめく最先端のITツールにはからっきし音痴だけれど、肝心なときには「やっぱり頼りになるな」と思わせる人がいます。これはもう、長年にわたってその人が培ってきた確固たる「人間力」の表れ。『職人芸』ならぬ『仕事人芸』の魅力ということができるでしょう。