「協働型のプロジェクト」というのをご存じでしょうか。一方通行的な会議ではなく、新しい事業を考える会議やアイディアフラッシュをブレストしていくような、いわばお互いに会話をしながら知恵を出し合い、新しい発想を求める会議の進行スタイルです。
知識の深さや発想力、幅広い見聞などが求められるこうした場に参画していると、よく聞かれることがあります。「いつもは、どこで勉強しているのですか」といった質問です。そう聞かれると、ちょっと困ってしまいます。
「どこで勉強を?」と聞かれたら、一般的には「どこそこの学校で」とか「なになに先生から」と答えるだろうと思いこんでいる節があります。「普段の生活場面が勉強の場です」などと答えたのでは、会話が進まなくなってしまいます。「日々の見聞自体が勉強」という心得に反して、「協働型のプロジェクトのような場に参画し、おおいに話し合い、お互いに刺激しあうことが勉強ですよ」と答えるようにしているのですが。はたしてご納得いただけるかどうか疑問です。
そこで今回の談話室『気づくチカラ』のお話しはビジネスにおける勉強、「学び」とはどういうことなのかを掘り下げてみたいと思います。