アメリカのビジネスシーンでは、"check"と"confirm"が確認フレーズの定番になっています。ただし、前者は要点だけを大まかに確認する場合に使われ、後者は間違いのないようしっかりと確認をする場合に用いられるなど確認の度合いが違います。そのため、使う場面を間違えてしまうと「おや?」ということになりかねません。そこで今回は、さまざまな状況に応じた確認フレーズの使い分けを紹介します。
checkを用いた確認フレーズ
checkは日本語の会話にも馴染んでいるため使い勝手が良く、日本人が多用しがちです。ただ実際には、チラッと調べる、サクッと照合する、というニュアンスの強い言葉で、ネイティブは真偽を確認するような場面で使うことはありません。
Please check the spelling for correctness.
綴りに間違いがないか確認してください。
Please check the expiration date of your credit card.
クレジットカードの有効期限を確認してください。
綴りに間違いがないか確認してください。
Please check the expiration date of your credit card.
クレジットカードの有効期限を確認してください。
confirmを用いた確認フレーズ
提案内容や契約事項などを詳しく確認したい場合はconfirmが適切です。特にLet me confirm~はビジネス上の確認フレーズとしては最もポピュラーと言えるでしょう。ただしcheckとは逆に、簡単な調べ事や、照合場面では使われることはありません。
Let me confirm the terms again before signing the contract.
契約書にサインする前に、もう一度条件を確認しましょう。
Let me confirm, but this schedule will meet the deadline, right ?
確認させていただきますが、このスケジュールで納期に間に合いますね?
I would like to confirm a few things.
いくつか内容確認させていただきたいことがあります。
契約書にサインする前に、もう一度条件を確認しましょう。
Let me confirm, but this schedule will meet the deadline, right ?
確認させていただきますが、このスケジュールで納期に間に合いますね?
I would like to confirm a few things.
いくつか内容確認させていただきたいことがあります。
verify・verifiedを用いた確認フレーズ
verifyやverifiedは、さらに公証性が高い事柄について使われることの多い確認フレーズです。証明する、検証する、認証するといったニュアンスが強く、社員証や免許証、パスポートなどの正否確認を行う場合にはverifyが相応しでしょう。
Can you verify that you are authorized to enter the country ?
入国が許可されていることを証明できますか ?
Is the diet effect of this product really verified ?
この商品のダイエット効果は、本当に検証されていますか?
verifyは、製品規格や社会的ルールに当てはめて調査することにより、それが正しく機能しているかを検証する場合に使います。一方verifiedは、検証対象の「有効性の有無」や「価値の有無」などを確認する場合に用います。
入国が許可されていることを証明できますか ?
Is the diet effect of this product really verified ?
この商品のダイエット効果は、本当に検証されていますか?
Point!
checkとconfirmの違いは、studyとlearnの違いに当てはめて考えると分かりやすいと思います。studyは単に「学ぶ」という意味であるのに対して、learnは「勉強して習得する」という、一段高い次元の意味になります。checkとconfirmも同様です。単純に間違いの有無を問う場合はcheck。間違いを起こさぬよう確認するのがconfirm。このように考えて、状況に会った確認フレーズの使い分けをしてください。