コミュニケーションを円滑に進めるための大事なエレメントです。
褒め言葉を自由に操れるビジネスマンは
"職場の中心人物"というケースも少なくありません。
ビジネスシーンに限らず日常生活の中でも、
会話の中に上手に褒め言葉を挟める人は好印象を与えます。
そこで今回は、日本人が欧米人とコンタクトした時、
すぐに応用できて"わざとらしくならない褒め言葉"を紹介します。
1.身に付けているネクタイを褒める
職場トークで頻出するのが、着ている服や持ち物に対する褒め言葉です。スーツや時計、バッグ、靴などが一般的ですが、アメリカのビジネスシーンでは「ネクタイを褒めれば当たり障りがない」と言われます。
that's a cool tie. かっこいいネクタイだね。
やや砕けた印象を与えますが、シンプルかつ最もスタンダードな表現です。
I like your tie. 素敵なネクタイですね。
褒め手の主観を強調する表現です。目上の人に対してはこちらが妥当です。
That tie look great on you. そのネクタイ、とてもよく似合っていますよ。
ネクタイを褒めるのではなく、それを身に付けている相手自身を褒める表現になります。※明確な線引きはありませんが、あえて言うなら、cool=同僚、like=上司、look great on you=顧客と使い分けても良いでしょう。ちなみにcoolはスラングですが一般化されている表現です。
また、注意したいのは、It's a tie that looks expensive.(高そうなネクタイですね)など、高価であるか否かは褒め言葉として相応しくありません。
2.仕事と向き合う若手を褒める
仕事上の褒め言葉は、部下の成長や成果に対してよく使われます。逆に、上司の成果を部下が褒めることはほぼありません。成果主義のアメリカでは、高額なサラリーを得ている上司は成果を出して当たり前。
このあたりは日本以上にシビアです。
A)You are improving. 確実に良くなっているよ
B)That's quite an improvement. ずいぶん改善されたね。
部下や後輩のスキルアップを褒める"鉄板表現"の2つです。どちらもとてもよく使われます。B)That's quite an improvement. ずいぶん改善されたね。
Aに比べてBは「まだ改善する余地あり」というニュアンスを強く含んだ表現になります。
Keep it up! この調子で頑張れ!
これも鉄板表現です。ビジネスシーンのみならず、学校やスポーツ、あらゆるシーンで使われます。
We'll go with this. It's a good plan. これで進めよう。よくできた企画だ。
良かったところを具体的に褒めると、若手のモチベーションが上がります。3.会話が勢いづく"褒め相槌"
会話の中で言葉以上にモノを言うのが"褒め相槌"です。タイミングよく合いの手(相槌)を入れると会話は盛り上がりスムーズに運びます。そこに褒める要素が含まれていればなおの事。ネイティブがよく使う褒め相槌のバリエーションを紹介します。
Exactly. まさしく
That's right. おっしゃる通り
Good thinking. それ、名案だよ
Sounds good. それはいいね
Awesome. 最高だね
He's not bad. なかなかやるじゃない
I agree. それはもう賛成だよ
Great. すごいじゃない!
That's something! それはすごい!
I can't imitate. 真似できないよ
Seriously? ホントに?
I see! なるほどね!
Empathize. それ、わかるなぁ
Good for you! よくやったね
You're smart. 賢いな
Point
相手のいいところを見つけたら、短い言葉でいいので積極的に褒めるべきです。欧米(特にアメリカ)では、相手を褒めることは、敵意がないことを伝えるサインでもあり、会話が弾むようになると思います。
1つ気をつけたいのは、容姿や年齢についてはアンタッチャブルです。日本以上に多様性を尊重する文化が根付く欧米では、「褒めたつもりがハラスメントで訴えられた」などということにもなり兼ねません。