英語で押しつけがましくならずに伝えるには、You had better ...や、You should ...という表現でいいのだろうか、と迷う方もいらっしゃるかもしれません。実はこれらの言い回し、時と場合によっては威圧的にとられかねない要注意表現なのです。
You had better ...は、You must ...と同等の「上から目線」の表現。
さもないとマズイことが起こりますよ、といった切迫したニュアンスが含まれています。
You should ...は、You had better ...よりはマイルドですが、やはり威圧的な表現です。 親切なアドバイスのはずが、少々おせっかいな忠告として聞こえてしまう場合があるかもしれません。
学生時代にYou should ...よりも、You had better ...のほうが丁寧。
そう学んだ方もおられると思いますが、実際は逆であることも注意していただきたいポイントです。
そこで、こうした時に使いたいフレーズが、
You might want to ...(~したほうがいいかもしれない)です。
直訳すれば「あなたは~したいかもしれない」となりますが、この文が来たら何かを促されているのだなと理解できるようになると、コミュニケーションがぐっとスムーズになります。
相手に合わせて丁寧に言いたい場合は、I thinkを文頭に加えるとさりげない気遣いが伝えられます。
I think you might want to read this paper in detail.
(この書類を詳しくお読みになられたほうがいいのではないかと思うのですが)
(この書類を詳しくお読みになられたほうがいいのではないかと思うのですが)
「~しないほうがいい」とアドバイスする場合は、助動詞mightのあとにnotをつけましょう。
You might not want to miss this opportunity to meet him.
(彼に会えるこのチャンスを逃さないほうがいいと思いますよ)
You might want to...は、ビジネスだけではなく日常会話でもよく使われ、テレビドラマや映画でも頻出する "You might want to remember it."な表現です。(彼に会えるこのチャンスを逃さないほうがいいと思いますよ)