「It's nice meeting(to meet)you. (あなたにお会いできて光栄です)」と声をかけられて、あなたはどう返しますか?「私もです」という同感の思いを伝えようと、「Me too」と返す人が多いのではないでしょうか。でもこれは間違い。「You too」が正しい返答です。
例①
相 手:"It's nice meeting you."(お会いできて光栄です)
あなた:"You too." or "It's nice meeting you, too."(私もお会いできて光栄です)
例②
相 手:"It's good to see you."(お会いできて良かったです)
あなた:"You too." or "It's good to see you, too."(私もお会いできて良かったです)
相 手:"It's nice meeting you."(お会いできて光栄です)
あなた:"You too." or "It's nice meeting you, too."(私もお会いできて光栄です)
例②
相 手:"It's good to see you."(お会いできて良かったです)
あなた:"You too." or "It's good to see you, too."(私もお会いできて良かったです)
ちなみに、初対面の場合は「meet」、二度目以降は、例②のように「see」を使います。再会の挨拶で「It's nice meeting you.」と言うと、「以前会ったことを忘れたのかな?」と思われてしまうかも知れません。
さて、ではなぜ「Me too.」ではだめなのか。それは次の例文が分かりやすいと思います。
例③
相 手:"I love you!"
あなた:"Me too!" or "I love me, too!"
相 手:"I love you!"
あなた:"Me too!" or "I love me, too!"
これでは「私も、私を愛している!」と答えていることになるのです。ちょっと恥ずかしいですね。
さらに言うなら、かしこまった席では、「You too」よりも「Likewise」の方がより相応しいでしょう。
いずれにしても、挨拶の受け答えはコミュニケーションの基本。同感の思いを伝える言葉ひとつでも、ビジネスシーンでは向き合う相手や状況に応じて正しく使いたいものです。