NGワード1
若いのにしっかりしてるね
誉め言葉のつもりでも、「年齢」に関する発言はNGです。年配者がよく使う、「若いのにしっかりしてるね」という言葉も、その裏にある「若くて経験や知識も浅いはずなのに、意外としっかりしているじゃないか」といった思いが見え隠れする「エイジハラスメント」のワードです。この場合の言いかえのルールは、年齢に関する言葉を一切口にしないこと。単に、「しっかりしてるね」だけでいいのです。逆のケースも然りで、若者が高齢者に対して、「70歳を過ぎてもアロハシャツを着るなんて、カッコいいですね」と言うのも同じ理由でNGです。「アロハシャツお似合いです。カッコいいですね」と言えば、相手も「カッコいいでしょ」と素直に喜んでくれます。
NGワード2
要するに何が言いたいの?
NGワード3
それはやめたほうがいい
立場的に上の人が目下の人に言いがちなのが、「それはやめたほうがいい」と一刀両断するNGワードです。例えば、「投資を始めたい」という人に、「投資はやめたほうがいいよ。貯金が一番だよ」と言うのは単なる主観の押しつけに他なりません。しかし、「投資もいろいろあるよね。僕はリスクを考えてやっていないけれど、貯金もしながらやるなら安心かもしれないね」と言えば問題ありません。コミュニケーションの基本は、相手の思いを否定しないことが前提になるため、自分がやらない理由を伝えて、「でも、こういう方法もあるんじゃない?」と選択肢を与えることが賢い上司の在り方と言えるでしょう。決めるのは本人ですから、第三者が主観を押し付けるのは"余計なお世話"ということになります。
NGワード4
結果がすべてだからね
結果だけを評価してプロセスを評価しない人は、万事において短絡的な物の見方をしがちです。「普段はどこで何をしていようが、結果さえ出してくれれば関係ないから」という大胆な発想をする上司もいるでしょうが、同じ尺度で「結果がすべて」と言われた部下にしてみれば、「どれだけ努力したところで、結果を出さなければ評価してもらえない」とプレッシャーを感じて追い込まれ、次第にメンタルが疲弊してゆきます。「結果がすべて」は上司のNGワードの決定版とも言える禁句です。