私の場合、対人関係によるストレスよりも、忙し過ぎると半ば飽和状態になってストレスが溜まりがちです。こうした状態の時は、ガラリと環境を変えてしまうことが最も有効です。コロナ以前は、出張も多かったですし、「煮詰まってきたな」と思ったときは一人でプチ旅行に出かけて発散することもできました。ところが、それがコロナでできなくなってしまった。昨年「不要不急の外出自粛」が要請されてしばらくの間は、完全にストレスフルな状態でした。そんな中でも、私は食べることが好きなので料理に手間をかけてみたり、今まで観なかったサブスクの動画で自分好みのドラマを観たりしながら、どうにかやり過ごしてきたという感じです。
実際には「そんなことをしているヒマはないのに!」という状況でしたが、ストレスをコントロールするためには、仕事でも悩み事でも、一旦、自分から切り離してしまうことが大事です。それも、忙しい時ほど仕事のことを忘れられるようなことに取り組んで、気分の切り替えをおこなうことが必要です。なぜなら、多忙さがストレッサーになっている時に、その状態を辛抱して仕事を続けていても無駄な時間が過ぎてゆくばかりで生産性は上がりません。仕事では、自分で考えて判断する能力が求められます。我慢ばかりしていると、メンタルリスクのみならず、能力を低下させることにつながるため注意が必要です。
取材協力:一般社団法人 日本メンタルアップ支援機構
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