隅から隅までというわけではありませんが、私自身細かいところが気になるタイプですし、それを指摘したくなることもあります。また、経験値や成功体験を持つ人が気づいたことをアドバイスするのは悪いこととは思いませんし、基本的なコミュ二ケーションの1つだとも考えています。しかしながら、働き方が多様化している現代は、これまで善しとされてきた部下との関わり方が否定されつつあるのも事実です。要は、言い方の問題なのだろうと思います。例えば、「あなたのためなんだよ」とか「今やっておかないと後々苦労するよ」、「そうした部分に気づかないとまずいよ」など、上から目線の物言いに若手はウンザリしています。部下が上司に従うのは、立場が上だからではなく尊敬できるからです。そうした気持ちを推し量れず、必要以上に干渉してくる上司はただ鬱陶しいだけの存在のようです。
とはいうものの、多くの場合上司の干渉は、部下の仕事ぶりに不安を感じるからに他なりません。だからこそ細かく確認し、アドバイスもしたくなる。それを若手はただ鬱陶しいと捉えて現状を変えようとしない。そうした負のスパイラルに巻き込まれているケースが多いようにも感じます。干渉する上司とされる部下、互いに改めるべき点がないか否か、今一度冷静に考えてみるべきかも知れません。
取材協力:一般社団法人 日本メンタルアップ支援機構
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