コロナ禍で人間関係が希薄になった近年は傷ついている人が多いと思います。頻繁に顔を合わせていれば少々のことがあっても気にならないけれど、会う機会が減ると不協和音が生じて、傷ついたり、傷つけたりすることが多くなります。まさに今はそうした時期です。それに輪をかけて、精神的な居場所を持たない人がとても多いのです。
例えば、家に帰って「こんなことがあったよ」と話すだけでも頭が整理されて、もやもやした気持ちが解放されることがあります。ところが今の日本は一人世帯が最も多く、家に帰っても話す相手がいません。或いは、家族がいても皆仕事を持っているのですれ違いが多い。話し相手はSNSの中にいる人だけで、安心して話せるライブな場所がありません。その結果、若手社員のみならず、傷ついた状態がずっと続いていて、「自分は打たれ弱い」と思い込んでいる人が多いようです。いかがでしょう。皆さんは最近、心を開いて話をしたことがありますか?電話の雑談でも構わないので、ぜひそんな時間を設けてください。
取材協力:一般社団法人 日本メンタルアップ支援機構
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