キャリア形成で悩んでいる人に、「ロールモデルを見つけなさい」とアドバイスするカウンセラーがいますが、私はロールモデルは必要ないと思っています。目標にすべきお手本があると、上手くいかなかった時にイライラしたり、「あの人に出来て、なぜ私にはできないんだ」と自分を追い詰めてしまうからです。
また、昇進すると(或いは昇進を目指していると)張り切り過ぎて、なんでも自分でやろうとしがちですが、不得意分野の仕事にまで真正面から向き合うことは必要以上にエネルギーを要します。
私は、経理・会計の仕事が苦手ですので、お金のことに関しては全て専門家に任せています。中には「経営者たるもの貸借対照表くらい読めないと」と言う人もいらっしゃいますが私は読めません。そこにエネルギーを使うよりも、任せられる部分は他人に任せて、自分の得意分野に注力した方がいい。無理にやろうとすると頑張り過ぎて潰れてしまいます。
さらに、組織の中には親しい人も苦手な人もいると思いますが、適度に距離を置いた人付き合いをすることです。常にそういうスタンスで仕事をしていれば、メンタル不調に陥るリスクは軽減されるはずです。
取材協力:一般社団法人 日本メンタルアップ支援機構
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