打ち合わせ日時の打診や委託した仕事の進捗などを問い合わせてもなかなか返事が返って来ない。こうした状況は仕事に悪影響を及ぼすだけでなく、精神的にもイライラが募りストレスになります。しかし、そこで感情的になって催促メールを送ってしまうと、高圧的な印象を相手に与えて心証を害することになり兼ねません。
相手を嫌な気持ちにさせずに、穏便に仕事を進める方法を知ることはキャリアアップするためにもとても重要なスキルです。そこで今回は、相手を不快にさせない催促メールの送り方を紹介します。
まず催促メールを送る前に、本当に相手から連絡が届いていないかを確認してください。パソコンやスマホの受信トレイはもちろん、迷惑フォルダやゴミ箱なども必ずチェック。時として、「こんなところに振り分けられていたのか!」ということがあります。また、相手に送ったメール内容を再確認することも大事です。こちらの方が誤って期日を指定して依頼メールを送っているかもしれませんし、相手が誤認するような表記をしている可能性もあります。
仕事をスケジュール通りに進めていくためには、その仕事に係わるスタッフ各自(外部ブレーンも含め)に割り当てられたタスクの遂行期日を守ることが大前提になります。ところがしばしば、期日が守られないことがある。こうした時は、催促メールを送り相手の状況を確認することが必要です。お互いの認識の違いが原因で仕事の進捗が遅れている場合などは、そのまま放置していると大きなトラブルに発展することもありますので、できるだけ早いタイミングで催促メールを送りコンセンサスを取るようにしてください。プロジェクトの規模が大きくなるほどスタッフの数も増えます。そうした中、作業の進捗遅れや会議への不参加が1人でもあると全体に影響するため、催促メールは習慣化して活用することも有益です。
過去、繁忙期にストレート過ぎる催促メールを送り、チームのデザイナー(外部スタッフ)をひどく不快にさせてしまった経験があります。結果、そのデザイナーとは突如として音信不通になり、それまで一緒に進めていた仕事も途中で頓挫。急遽新しいデザイナー探しに奔走したことが苦い記憶として刻まれています。ここから学んだ教訓は、催促メールは単なる状況確認や要件の再周知ではなく、相手との信頼関係を構築し、安心して仕事を進めるための"コミュニケーションツール"でもあるということです。適切なタイミングで、相手の気持ちを不快にさせない催促メールを送ると、仕事を円滑に進めることができます。