
日本企業の経営は長らく『成長の軌跡』を描くための効率性や生産性をベースに展開されてきました。ところが90年代にバブル経済が崩壊して日本経済は大きなダメージを受けます。それを修復すべく新しい経営モデルが導入され、聞き知れぬ言葉の渦の中で途方に暮れた企業人も少なくなかったと思います。
これは、決められたレールを走る『形(かたち)』の訓練は受けたものの、新しい『型(かた)』を生み出す学びの機会を持たずに歳を重ねてしまったことが一因です。
それまではただひたすらに『行動』することが求められ、「学ぶこと」や「感じること」はほとんど重視されていなかった。いわゆる「身体に汗」をかくことを教え込まれたビジネスパーソンが、新時代を生き抜くために「頭に汗」をかくよう突然指示されても何をどうすれば良いか分からず迷ってしまっている。そうした人が今なおいるのが現状なのです。