● 福岡ビジネス地区の12月時点の平均空室率は5.56％、前月比0.79ポイント上げました。12月は建替え予定ビルからの移転や分室開設などの成約の動きが出ていたものの、大規模ビル1棟を含む新規供給の影響や、既存ビルでもビジネス地区外への移転による大型解約の動きがあったことから、福岡ビジネス地区全体の空室面積がこの1カ月間で約6千8百坪増加しました。12月時点の平均賃料は11,871円、前月比0.50％（59円）、前年同月比では2.78％（321円）上昇しました。2024年の平均賃料は当年の新規供給が影響したことに加えて、既存ビルでも募集賃料の見直しや前年に竣工した新築ビルが既存ビルの区分にシフトすることによる賃料の上昇傾向が続きました。● 12月時点の地区別の平均空室率は次のとおりです。天神地区は7.77％、前月比3.32ポイント上げました。天神ビッグバン最大規模の複合ビル「ＯＮＥ ＦＵＫＵＯＫＡ ＢＬＤＧ．」と、「ヒューリックスクエア福岡天神」の2棟の新規供給があり、同空室率が2014年9月以来の7％台に上昇しました。祇園・呉服町地区は7.01％、前月比0.43ポイント下げました。自社ビルや他地区の建替え予定ビルからの移転などの成約が見られ、同空室率が低下しました。博多駅前地区は2.93％、前月比0.23ポイント下げました。建替え予定ビルや他地区、ビジネス地区外からの移転のほか、分室開設などの成約が見られたため、同空室率が低下しました。博多駅東・駅南地区は5.16％、前月比1.14ポイント上げました。ビジネス地区外への移転に伴う大型解約の影響により、同空室率が上昇しました。